2022年3月4日発売!
建築家、環境運動家として数々の仕事を残してきた大岩剛一氏(2019年4月逝去)の生前の文章を精選の上、貴重な写真、イラストとともに選集として出版します。
高度成長期の都市部で私達が手放してしまった風景と、2000年以降のエコロジーへの関心の高まりのなかで、日本の伝統建築技術とあわせたストローベイル工法など、剛一氏が情熱を注いだ「懐かしい未来」への思想と実践が綴られた一冊となりました。後半ではコミュニティデザイナー・山崎亮氏と編者で剛一氏の弟でもある辻信一との対談も収録されています。これからの建築とコミュニティ、暮らしのあり方を考えたいすべての人にお薦めします!
『大岩剛一選集 懐かしい未来の風景と建築』目次
序 スロー・デザインと懐かしい未来 大岩剛一+辻 信一 2006
第一部 忘れられた風景からの都市論
裏庭 1988
ダリアとカンナ 1988
汚物をめぐる風景 1990
路地と長屋 1992
銭湯 1992
川崎球場 1992
空き地論―原野の記憶から 1995
ボロ切れと大地―ボンベイ・そしてニッポン 1995
原野が紡ぐ風景 1996
第二部 スロー・デザイン その思想と実践
藁の家の宇宙 オーストラリアにて 2000
レッドウッドの森と藁の家 カリフォルニアにて 2000
藁が紡ぐ物語―カフェスローの試み 2002
巣作りという物語り―建築家・小清水園恵のライブ活動 2002
里山とスロー・ランドスケープ―循環する時の風景 2003
ストローベイル・ハウスと日本の森 2004
スローハウスの暮らし 2008
人と人、人と自然を繋げる家 2010
小さな村の大きな力 東部ブータンにて 2016
循環する魂のスミカ―仰木の里山から 2019
対談 大岩剛一と「あいだ」の建築 山崎 亮×辻 信一 2021
あとがき 大岩由利+辻 信一
大岩剛一略歴
参考文献・初出一覧
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大岩剛一 (Oiwa Goichi)
1948 東京に生まれる
1970 早稲田大学理工学部建築学科卒業
1972 早稲田大学大学院修士課程修了(吉阪隆正研究室)
1977〜1999 (株)ジグ設計工房 代表取締役
1998〜2013 成安造形大学 教員
2000〜 一級建築士事務所 大岩剛一住環境研究所 代表
2001〜 スローデザイン研究会 世話人
2003〜 有限会社ゆっくり堂 取締役
2013〜 成安造形大学附属近江学研究所 客員研究員
2016 滋賀県の湖西に新居をストローベイル工法で建て、転居
2019.4.28 死去(享年七一歳)