
土に恋するリジェネレーター(大地再生者)たちに贈る、科学書・思想書・実践ガイド

『リジェネレーター 土に恋する大地再生者たち』
ニコール・マスターズ 著 辻 信一 訳
変形四六版 408ページ
本体価格2700円+税 ゆっくり堂
装丁・デザイン 寺井晃子
2025年11月28日刊行!
農業生態学(アグロエコロジー)の教育者、コーチ、システム思考の思想家として、オーストラリアや北米で「土壌健全化プログラム」の指導を行うニコール・マスターズによる『For the Love of Soil』の日本語版をゆっくり堂から出版します。
この危機の時代に、土壌と人間の健康を育む農と食を蘇らせるべく、喜々として励み、高い生産性と収益性をもつ農地をつくり出してきたリジェネレーター(大地再生者)たちの物語。
巻頭には、大地再生(リジェネラティブ)農業に北海道長沼で先駆的に取り組んできたレイモンド・エップによる「はじめに」を所収。翻訳は、レイモンドや仲間たちと「大地x暮らし研究所」(詳しくはこちら)を立ち上げ、映画「君の根は。大地再生にいどむ人びと」の自主上映運動を通じてリジェネラティブという生きかたへの転換を呼びかけてきた環境文化アクティビスト、文化人類学者の辻信一が担当しています。日本版オリジナルの巻末「キーワード&キーパーソン」では、本書に登場し、これからの時代の食と農を考えるうえで大事な用語をピックアップ。一般読者にもわかりやすく解説されています。
推薦メッセージ

「ニコールのように、土壌の健康、植物の健康、動物の健康、そして人間の健康のつながりをすべて見事に結びつけてみせた人はいない!」
――ゲイブ・ブラウン(農民、『土を育てる』著者、アメリカ)
「世界の農業生産システムは、生態系の健全性を損ない、母なる自然に戦争を仕かけてきた。本書はニコールによる自然との平和宣言だ」
――テリー・マッコスカー(カーボン農業の先駆者、オーストラリア)
「ニコールが言うとおり、農民としての私の仕事は、”作物を生産すること”から”土壌生物が繁栄するのを支えること”へと変わった」
――レイモンド・エップ(メノビレッジ長沼代表、日本)

「リジェネレーションは、これからの人類が地球と共に生きるための希望の道であり、 リジェネレーターはその在り方を世界に示す存在です。 本書は、人の生態系・社会生態系・自然生態系を結び直す“結節点”としての〈土〉をテーマに、 最も重要なマインドセットを説き、土壌再生の原理と方法を明晰に示す、 プラネタリーヘルスへ向かうための必読書です」
桐村里紗(医師、プラネタリーヘルスイニシアティブ代表理事、『腸と森の「土」を育てる〜微生物が健康にする人と環境』著者)

「リジェネラティブと表現すると特別なことのような印象を受けますが、私たち人間にとって、僅か200年前までは当たり前の農業の姿でした。
この本は、大地に棲む微生物や土壌動物たち、そして植物たちが、私たちの生命にとって、いかに大切なものであるのかということを教えてくれます。環境問題に関心が少しでもあるのなら、まずこの本を読んでみることをお勧めします」
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岡本よりたか(無肥料栽培家・環境活動家、『おひとり農業』著者)
>>岡本よりたかさんの推薦メッセージ全文はこちら

「この地球で、いつまでも皆んなが楽しく食事ができる社会をつくる大地再生農業。 土と生きものの先端科学を活かし、呼吸する大地で生きものとしての作物や 家畜が育つ。ちょっと考え方を変えれば、こんな面白い未来が見えてくるのだ」
中村桂子(生命誌研究者、『人類はどこで間違えたのか〜土と人の生命誌』著者)

「この本の最大の魅力は、ニコール博士の幅広い知見が現場で活かせることを各章で登場する農家の実践例とともに躍動感をもって描かれていることだろう。
この本を読むことで、知的好奇心が満たされるだけでなく、レイモンド・エップさんのような農家が増えれば、どんな未来絵図が描けるか。そんな希望も受け取ることができるだろう」
吉田太郎(フリージャーナリスト、『シン・オーガニック』及び『社会実装するオーガニック」著者)
>>吉田太郎さんの推薦メッセージ全文はこちら

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