<辻 信一氏より>
311の前に原稿で読んだ「おこのもり」を、こうして本になってから読み直してみると、はるかに暗く、深くなっている。それは、たぶん、311以後のぼく自身の中に穿たれた絶望の深さと対応しているのだと思う。安易な希望を語る声が世間の表層を覆う今こそ、ぼくたちナマケモノは「おこのもり」へと踏み入り、そのひんやりとした空気に身を浸さなければならない。これはポスト311時代のぼくたちを迎えにやってきたディープ・エコロジーの傑作だ。
おこのもり (作)ウチダ ゴウ
¥880価格
<発行>
2011年9月12日
<判型:頁数>
B6判:67
<ISBN:Cコード>
978-4-9901663-6-6:C0036
<画>
矢野まり