【本の内容】
グローバリゼーションからローカリゼーションへの転換の意味を、明解にわかりやすく語る本。
<「はじめに」より>
ローカリゼーションの価値は、一般に"経済的"と呼ばれるものをはるかに超えるものです。いわゆる北側諸国(欧米、日本などをはじめとする先進国)にとっても南側諸国(アジア、アフリカ、中南米などの途上国)にとっても、経済のローカル化は雇用の安定、所得や貧富の格差の縮小に役立つだけではありません。より強くしなやかな地域社会を育む条件を整え、それがまた、住民個々人の身体と心の健康を増進させるのに役立つでしょう。要するに、ローカル化とは、人と人、人と地域社会、そして、人とそれを取り巻く自然との”つながり"を再生させること。だからそれは、私たちが見失ってきた”生きる目的”や"所属の意識"、そして自分たちとその子どもたちのための"安心な未来"を再発見することを意味するでしょう。
【もくじ】
日本語版によせて
はじめに
第一章 グローバル化ーその不都合な真実
腕が長すぎて手先が見えない!
貿易の自由化ー敗者はすべての国
非効率のための公的助成金
金融緩和
負債、構造調整、そして緊縮
企業による支配
グローバリゼーションによる損害
第二章 グローバルからローカルへ
ローカリゼーションとは?
反論に答える
第三章 ローカリゼーションへの道
ピープル・パワー
"ビッグ・ピクチャー・アクティビズム"
トップダウン型の変革ー政策を変える
ボトムアップ型の変革ー草の根運動で変える
終わりにローカリゼーションこそ、"しあわせの経済”
コラム
①「グローバル化」って何?
② 自由貿易は民主主義への脅威
③助成金学"入門
④"大量破壊兵器”としての金融
⑤ローカリゼーションとは?
⑥"懐かしい未来”ー過去から学ぶということー
ローカル•フューチャー ”しあわせの経済"の時代が来た (著)ヘレナ•ノーバーグ=ホッジ
<発行>
2017年10月17日
<判型:頁数>
A5判:128
<ISBN:Cコード>
978-49905455-1-2:C0036
<監訳>
辻 信一
<表紙デザイン>
久松奈津美
<イラスト>
RIKA MIYANOIRI
<本文レイアウト>
上野優香