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ピースローソク  辻信一対話集    (著)辻  信一

【本の紹介】

経済成長とか国益とかの名のもとに切り捨てられてきた、愉しさや美しさや安らぎといった価値を自分たちの手に取り戻すべく思考し、実践している9名の文化創造者(カルチャー・クリエイティブ)たちと辻信一氏の対話集!

 

環境と平和はスローなくらしから、

スローなくらしはローソクから、

すべては今、ここ、あなたとわたしと、

この闇を照らす1本のローソクからはじまる

 

 

<辻信一「はじめに」より>

「コンセントを抜く」とは、モノの世界からふと時間のくにへと浮遊することだ、と。「スロー・イズ・ビューティフル」とは、単に時計で計れるような物理的な時間の節約のことではない。シンプル・ライフとは、ただ物理的なスペースを取り戻すことではない。省エネ循環型の暮らしとは、単に資源やエネルギーを節約したり、環境破壊に歯止めをかけることではない。エコロジカルとは技術用語ではない。それは魂の取り戻しを意味することばだ。それは自分の人生に聖性を回復すること。そして魂を遊ばせること。

 安息日にローソクを灯す。ぼくたちの革命はそこから始まるのではないか。

 

<辻信一「あとがき」より>

 こんなエピソードがあります。アマゾンのジャングルで探検隊が先を急いでいた。短い休憩のあと再び出発となったが、案内役を務める先住民たちが座ったまま動かない。いくらなだめても脅しても動こうとしない。しまいにひとりの先住民がこう言った。

「我々はあまりにも先を急いだので、魂を置き去りにしてしまった。それが追いついてくるのをこうして待っているのだ」

 ぼくたちもまた置き去りにした魂を待たねばならないのでしょう。そしてやがて、今度は魂がついてこられるくらいのゆっくりとしたペースでまた歩き始める⋯⋯。そんなスローダウンのためのヒントが、この本の対話の中にたくさん見出せるはずです。

(あとがき:辻 信一)

 

 

【もくじ】

はじめに:安息日にローソクを灯す

対話

 鶴見 俊輔:ミレニアムに向き合うスローな思想を

 本橋 成一:水も空気も土もみんな借りもの

 坂本 龍一:足し算から引き算の発想へ

 古田菜穂子:あかりのスローアートから地域の再生を   

 金井 重:スローなエネルギーが世界を変える

 藤田 和芳:平和を意志する

 枝廣 淳子

 中村 隆市:ピースでスローなビジネスをつくろう

 藤岡 亜美

あとがき

ピースローソク 辻信一対話集    (著)辻 信一

¥880価格
  • <発行>

    2003年5月15日

  • <判型:頁数>

    四六変形型:144

  • <ISBN:Cコード>

    4-9901663-0-2:C0036

  • <装丁>

    縁側ゆにっと

  • <絵>

    藤岡亜美

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